ステートメントと志望動機。
最初の記事でロースクール入試についても書く、と宣言してしまったので、入試対策、今回は中でも(時期を逸している感も否めませんが…)ステートメントについて書いてみたいと思います。


法曹への志望動機や目指す将来像などの記載が求められるステートメントですが、未修コースはもちろん、(比重はやや低い気もしますが)既修コースにおいても、重要な選抜資料として用いられています。

例えば、中央ローでは既修コースの面接でもステートメントに沿った面接がされる場合がありましたし、慶応ロー既修でも二次選考におけるステートメント「等」の比重が20%であると(去年は)HPに明記してありました。

また、まずは未修コースを受験する形となる早稲田ローでも、書類選考、及び面接で用いられました。

ただし、東大ローの場合は「特記事項」という狭い欄があるのみなので、志望動機を書くか、客観的な証明資料を添付できるセールスポイントを書くか、はたまた何も記載しないかは個々の判断によることになると思います。

いずれにしろ、ロースクールによっては数千字のステートメントを要求するところもあるので、早めに準備し、納得のいくステートメントを準備することができなければ、各ロースクールを受験する本番前から他の受験生に差をつけられてしまう格好となります。

また、各校ごとにアドミッション・ポリシーは当然異なるので、その点も踏まえたステートメントの作成が要求されているんだと思います。



以上は単なる概略ですが、私がステートメントについて思うことを一つだけ、書いてみたいと思います。

それは、「志望動機は真っ正直に書く必要は必ずしもないんじゃないか」ということです。

もちろん、法曹に対する明確な志望動機を持ち、かつ、それを的確に表現でき、なおかつそれがロースクールから評価され、面接でも上手く表現できるのであれば、その正直な志望動機を書くことを私もお勧めします。

ただしかし、です。

これは民間企業への就職活動で考えると分かりやすいと思うんですが、皆が皆、自分の第一志望の業界だけを回るわけではなく、第二志望、第三志望の業界の企業も受けるわけです。

この際、第三志望の業界だからといって、面接で「御社は私が三番目にやりたい事業を展開されているので・・・」と言ったのでは、内定獲得を自分で難しくしてしまうだけです。

現実には、受験者の多くはどの企業に対しても「御社が第一志望」で貫きます。

また、しっかりと業界研究を重ねた上で、説得力のある志望動機を表現することが出来れば、例え心の底ではその業界に就職する気があまりなかったとしても、内定は出ます。

要は、受験者が語る志望動機が本心か否かが問題なのではなく、その志望動機が業界研究や自己の体験に基づいた、説得力のあるものであるか否かが採否、合否を分けるわけです。


これはロースクール入試にもそのまま当てはまるんじゃないかな、と私は思います。

つまり、本当は裁判官になりたいけど、それを伝えるいいネタがなく、逆に、弁護士の志望動機の説明として役立つかなり珍しい体験をされている場合には、「ネタはないけど、裁判官になりたいという正直な気持ち」を書いたステートメントよりも、「本当は弁護士志望ではないとしても、非常に説得力のあるネタが仕込まれた弁護士志望のステートメント」の方が評価は高くなる可能性があるんじゃないか、と私は思います。

現に私も、ステートメントを書く段階では志望を絞りきれていなかったんですが、絞りきれていなかったうちの一つである、とある分野への志望を説明するために格好の「ネタ」があったため、その分野志望一本のステートメントを書き、それで合格できたロースクールがあります。

私の場合、完全なウソではなかったんですが、「ウソを書く」というとどうしても、良心がとがめる、という方もいると思います。

ただ、法曹三者のどれを志望するかは、これまでの諸先輩方も司法研修所に入り、実務家の方に触れることによって変わる方が多かったそうですし、まだまだ実務家と触れる機会が少ないロースクール入試の段階での自分の志望動機に対し、過剰に責任感を持つ必要はないと思います。

この点は面接官の側も分かっていて、私も某校の面接で「今回はステートメントを提出するということで、君は特定の分野への志望に絞ったものを書いたのかもしれないと思うんだけど、他の分野には興味はないの?」と聞かれたりしました。

このように、もちろん自分の正直な気持ちも大切ですが、ロー受験という観点からは「ステートメントとしての完成度」を重視するべきだと思います。



以上、ステートメントについて思うことを書いてみました。

が、このブログは無料で閲覧できる代わりに、間違った内容を伝えていても責任は取りません、というか、私の財布は無資力要件を充たすので第三者代位したいところけど、債権さえ持っていない、という状況なのでどうにも取ることはできません;;

取捨選択は自己責任でお願いします(消費者金融?)


ちなみに、今のところ、「第四の法曹(=予備校講師)」志望のステートメントで合格した!という話は聞いたことがありません。

もしそれで受かったという方がいたら、是非ご一報ください^^



あと、やはり時期を逸しているっぽいので新年度版の発行を待った方がいいかもしれませんが、私がステートメント対策で使った本を下でご紹介しておきます。

私の年度(06年度)のものでは、有名校を中心に実際の合格者の再現ステートメントが掲載されていたので、各校のアドミッション・ポリシーに応じたステートメント作成の参考・手がかりになるんじゃないかと思います。

あと、年度によって各校のアドミッション・ポリシーが急変することもあまりないと思うので、年度落ちのものを安く買うのも一つかもしれないですね。

ちなみに、慶應出身で慶應ローにも合格していた友人は、ステートメントで

「福澤先生への熱い思い」

を書いたと言ってました。

これがホントかウソかは知りませんが、少なくとも私は福澤先生が描かれた和紙?の方が好きです。




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Me Ke Aloha〜
【2007/09/08 14:47】 | ロースクール入試 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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